ジンチョウゲ
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
別名 チョウジグサ、リンチョウ、ハナゴショウ 
学名 Daphne odora Thunb.

ジンチョウゲ属は常緑または落葉低木。葉は互生または対生。茎の頂部に集まる傾向がある。長楕円形〜披針形で、葉縁は全縁で無毛。
花は花弁が無い。花は頂生又は腋し頭状か総状花序につける。萼は肉質で花冠状で先は4裂。両性または雌雄異株。果実は4裂する。
属名のダフネの和名はジンチョウゲ属。月桂樹のギリシャ名 daphne に由来し月桂樹に変えられてしまうニンフに因むそうである。

ジンチョウゲは中国原産の常緑低木。室町時代に雄株のみが渡来したといわれる。高さは1メートル程度で樹形は丸くなる。葉は倒披針形
で肉厚、光沢があり全縁で無毛。 頂芽の多くは花芽で総苞に包まれる。側芽は非常に小さい。花は早春の2〜3月に開花。強い芳香があ
る。萼筒は長さ8ミリ、先は4裂、花の外面は紅紫、内面は白色。果実は核果。日本ではほとんど結実しないがまれに結実株がある。雌雄
異株。近年中国より雌株が導入されたらしい。園芸品種には、
●白色花のシロバナジンチョウゲ、
●萼の外側が淡い紅色帯びたウスイロジンチョウゲ
●葉に黄覆輪のフクリンジンチョウゲ 
●白花で葉に黄覆輪のシロバナフクリンジンチョウゲ そのほかの斑入りなど。


出典・参考図書
●『園芸植物大事典  2』 小学館
●『山渓ハンディ図鑑 4 樹に咲く花 離弁花 2』 山と渓谷社
●『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社
●『
原色園芸植物大図鑑』 北隆館




☆花の詩・メモ☆


ジンチョウゲは、我が家のすぐそばにある農家の畑の縁に植えてあった。10メートル離れた我が家には、丁度良い香りとなって漂ってい
たが、いつの間にか枯れたのだろうか、最近では株そのものが無くなっている。会社の花壇にも4〜5本植えているが、小さい株ではある
開花することだろう。葉の画像の撮影はしていない・・・。




*画像転載禁止*



●ジンチョウゲ

ジンチョウゲ=04・2・24






(2段)萼筒の先は4裂し、花弁は無い。赤い部分は萼である。
雄蘂は8個有り、花柱は短いらしが、残念ながら確認できていない。

ジンチョウゲ=04・2・24

(3段)葉は長楕円形から倒披針形で葉縁は全縁。
光沢も有り厚みの有る葉をしている。画像のものは波打っていないが
葉縁は波打つものが多い。
時には皺皺になっていることも有るが・・・・。

ジンチョウゲ=04・2・24





●シロバナジンチョウゲ
        学名 Daphne odora Thunb. ‘Alba’
        異名 [var. leucantha Makino]

ジンチョウゲの園芸種で白花品種。花は3〜4月に開花


シロバナジンチョウゲ=06・4・4






(2段)萼筒の先は4裂し、花弁は無い。淡い黄色に見える部分は萼。
黒っぽいものは排気ガスやほこりである。車が激しく往来する道路端にあったため。

シロバナジンチョウゲ=04・3・3

(3段)黄色い雄蕊が見えている。8個萼筒の上部についている。
シロバナジンチョウゲ=04・3・3

(4段)長い萼筒の先は萼で先は4裂する。右下に見えるのは総苞。
シロバナジンチョウゲ=06・4・4
種名(し)  科名(し)  FLORA  HOME
Last update 08・10・11 広島県



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