ヤエザキキツネノボタン
キンポウゲ科 キンポウゲ属
 
学名 Ranuncalus guerpaertensis Nakai f. pleniflorus Ohtani & Shig. Suzuki in Sci. Rep. Yokos. City Mus. 

『神奈川県植物誌 2001』
によると、キツネノボタンの八重咲きが稀にあり、ヤエザキキツネノボタンというとある。頭花以外の特徴はキツネノボタン
と変わらない。


出典・参考文献
●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館




☆花の詩・メモ☆


撮影したころはキツネノボタンという名前以外は全く知らなかった。花弁が7〜8枚ある花を撮影していたが、茎には斜上する毛が散生し、葉軸にも
斜上する毛が目立つ草本であった。ヤエザキキツネノボタンの名前等全く知らなかった。キツネノボタンを掲載するにあたり初めて知った。ここに掲
載した草本は、03・10・22・お弁当持参で宛もなく行き当たりばったりのカメラ行脚に出かけた。岡山県境の山間部にある溜池の浅瀬に生えてい
た。茎には斜上する毛が生えていたので、ヤマキツネノボタンと同定していたが、キツネノボタンのヤマキツネボタンタイプとして掲載していた。八重
咲きの花については個体変異の範疇と勝手に思い不思議とも感じなかった。それから1週間後の03・10・29、海に近い山間部の車寄せで、小さ
な草本だったが八重の花を咲かせていた。ヤエザキキツネノボタンという品種名は、
『神奈川県植物誌 2001』のキツネノボタンの解説の中の記
載で知った。撮影した半八重咲きの頭花が1個だけでは無かった点などから、ヤエザキキツネノボタンと同定したが、園芸種の八重咲きで『ラナン
キュラス‘ゴールド・コイン’』の様な咲き方を『ヤエザキキツネノボタン』と言うならば、掲載している個体は、単なるキツネノボタンの変異の範疇にな
るのか。結果このサイトは立ち消えとなるのかもしれない。



*画像転載禁止*


●山間部の小さな溜池のほとりに生えていたもの


ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22






(2段)半八重になっている花弁は1個だけではなかったのでヤエザキキツネノボタンと同定した。
ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(3段)7この花弁の頭花。萼片は反り返っている。柱頭の先が曲がっているのも確認できる。
ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(4段)画像からは少なくとも8個の花弁が確認できるもの。葯が飛び出しているのが見える。
ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(5段)果実は痩果。柱頭の先が曲がっているのがよくわかる。此の痩果だけ見て
花弁の数を見ていないと、この時点ではキツネノボタンとなんら変わらない。

ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(6段)痩果を拡大してみたが、1個1個の観察もするべきだった・・・。
ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22




(7段)葉は見るからに丸み帯びてキツネノボタンとは見分けがつかない。
ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(8段)長い葉柄には斜上する毛が確認できる。この様子だけ見るとヤマキツネノボタンと
同定してしまいそうである。花弁の数は棚にあげてヤマキツネノボタンと同定していた・・・。

ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(9段)茎の下部の観察をしていなかったが、茎上部まで斜上する毛があるので
当初同定していたヤマキツネノボタンとしてしまいそうである。

ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22

(10段)葉柄や葉軸には斜上毛が目立つ。葉は3出複葉でさらに小葉は2〜3裂している。
葉の両面の観察をしていなかったので、この個体の毛の有無は不明である。

ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・22



●海に近い山道に生えていたもの


ヤエザキキツネノボタン=撮影03・10・29
種別(や)  科別(き)  FLORA  HOME Last update 09・4・15 広島県



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